第10回しごと情報ネット運営協議会議事要旨 1 日 時 平成13年9月28日(金)14:00〜16:00 2 場 所 虎ノ門パストラル本館8階「けやき」 3 出席者 以下の参集者(敬称略)が出席した。 諏訪座長、木ノ内、松井、三村、山田、吉村、生田 4 議 題 (1) しごと情報ネットについて(意見交換等)       (2) その他 5 議事経緯 厚生労働省より資料の説明等があり、その後、質疑、意見交換が行われた。 〔主な議論の概要〕 (1) しごと情報ネットについて(意見交換等) ○ 今回の資料における求人数の内、職安以外の求人数がどのくらい載っているのか。 ○ しごと情報ネットの求人数は、2万2,345件が本日10時現在の数字であり、その中で、 約2万3,000件から2万4,000件が民間の数字である。  ハローワークインターネットサービスの情報の中にある、登録型の派遣の情報は、しご と情報ネットでは除いており、現在は約2万3,000件から4,000件が民間の情報である。 ○ 「事業の概要」の中で、「しごと情報ネットに係る苦情処理関係」ということで約1 億円の予算要求しているが、具体的にはどういったことをやろうとしているのか。 ○ 苦情処理関係の情報の収集・分析等ということで、苦情処理を前に出しているが、予 算の大半は、民間機関に対する支援を13年度予算に引き続きお願いする部分である。  苦情処理については、メール等で苦情の受付けを行うことになっており、そういった苦 情を収集し、内容分析を行う。また、いずれかのタイミングで、さまざまなアンケート調 査等を行いたいと考えており、得られた情報についても、併せて収集分析したいと考えて いる。そういったことに係る予算の経費である。  最終的には、この運営協議会の場でご報告するか、あるいは参加機関に対して、メール 等でフィードバックするということはあり得ると考えている。 ○ 携帯電話、情報端末、モバイルによる情報提供ということに、しごと情報ネットを拡 充しようという動きだが、携帯端末での求人情報の提供は、民間でも盛んにやっている。 民のやることに、官がフォローするならいいが、携帯電話における求人情報の提供という のは、まだ始まったばかりのときに官が出てくると、民間は大きな打撃を受けるのではな いか。 ○ しごと情報ネットの性格についての考え方の違いだとは思うが、しごと情報ネットは 、民間機関を利用していただくためのサイトで、ここを通じて民間のさまざまな情報提供 をされているインターネットサイトにつなぎ、そこで情報をとっていただくということだ 。 携帯に対応している民間のさまざまな情報提供サイトがあるが、そちらにつなぐによって 、携帯電話による就職情報の利用というのが進むと考えており、これが民間の携帯電話に 対応したインターネットサイトの仕事をとることにはならないと考えている。 ○ いわゆるセーフティネット等の、そういう形の基本的な姿勢が曖昧だと、要望に応え ていくということで、民間の所へどんどん入ってくる危険性があるので、その辺は注意し ていただきたい。 ○ 姿勢は前から申し上げているが、一般機関の方にどんどんやっていただくということ をベースにしつつ、セーフティネットとして、ハローワークの仕事をする、あるいはハロ ーワークを取り巻くさまざまな情報提供の仕事をする、その基本は変わらない。  また、しごと情報ネットは、あくまで官民連携の思想を実現するためのメニューだと考 えており、民間の方も参加いただいて、その民間機関が使われるのを促していくというこ となので、国がその民間の仕事を取るということではなくて、あくまで民間機関を伸ばす ためのツールである。 ○ 文書募集の特徴は課金をしてやっていることだ。それが、こういった無料のサイトに 載っていくことによって、課金体制が崩れてくる。 そして、文書募集の力がなくなり、業界全体が疲弊していくということが十分懸念される 。 ○ 10月1日から雇用対策法が施行されるが、この年齢制限に関して、どのような対応を 行うのか。 ○ 年齢制限についての関係規定の影響をしごと情報ネットも当然受けると考えている。 年齢制限指針の中に、年齢制限を行ってもよいという例外的理由が10項目あり、ハローワ ークで求人を受けるときには、その10項目のうちのどれに該当するかを把握して求人を受 けることになる。  民間の需給調整機関についても、それに準じた対応をしていただけるのが理想だが、公 的な機関ではないということもあり、その理由をとらないと求人を受理しないということ までは必要ないと考えている。  しごと情報ネットの画面上、どのように反映していくかは、ハローワークの情報につい ては、反映していく準備はしている。ただ、すぐに反映するのは技術的な準備もあります ので、来年2月くらいには完全にその理由が表示できるようになると考えている。民間機 関の方についても、ほとんど同じタイミングで、項目から自動的に選び、しごと情報ネッ ト上に理由を載せていただけるような仕組みが可能になる。 ○ 特別の指導等をされることはないのか。 ○ 10月1日付とか10月の早い日付で、参加機関の方に一斉にメールを送信したいと考え ている。年齢指針が実施されたということで、こういう理由の場合しか年齢制限は基本的 に設けてはいけないという事実と、掲載に当たって理由を載せたほうが望ましいというこ と。それから、今後は自動的にその理由が入力できる仕組みができることをお示しし、参 加機関に注意を喚起したいと考えている。 ○ 「しごと情報ネット」の関係については、いま、世の中でも相当話題を呼んでおり、 例えば、小泉総理の施政方針演説に、官邸の要請で入ったりしている。この情報ネットに ついて、運営協議会での議論の当初から、派遣の情報検索ができないのはおかしいという 指摘があり、派遣の情報検索については、直接雇用の情報と違うということから、同時に 導入することで利用者が混乱するおそれもあるということもあり、スタート時点について は難しいということをお答えしていた。 ○ 厚生労働省と民間需給調整機関の代表の方が集まる会合の中で、人材派遣協会の会長 から、派遣だけが何で検索できないのか、早急に検索できるように対応してほしい、とい う話があった。  厚生労働省として、入れる、入れないという回答はできないので、運営協議会の場でご 議論いただくしかないことをお答えしており、派遣の関係の取り扱いについて、どのよう な対応が望ましいのかご議論いただきたい。  また、参考情報提供機関として参加が認められている労働者供給事業についても、同じ ように議論していただく必要があると考えている。  労働者供給事業の組合に確認したところ、是非載せてほしいということがあり、それも 併せてご議論いただきたい。 ○ 現在、派遣スタッフを募集する専門のサイトが大小かなりあり、そういったサイト運 営業者への影響は非常に大きいのではないか。求人情報誌や新聞折込み広告も同様であり 、派遣スタッフの募集が除々に載らなくなってくる。  派遣会社から直接しごと情報ネットへ情報が提供されていくということになれば、求人 情報誌や新聞折込み広告というのは全く使われなくなるおそれがある。 ○ そういったサイトがしごと情報ネットとうまくつながって、より良く見られることで 、より利用され得る可能性も否定できないのではないか。  ユーザーサイドの立場に立った場合には、どうしてしごと情報ネットで派遣の仕事が探 せないのかという疑問に答えられる仕組みには、いまのところなっていない。希望する人 がいるのなら、そういう場を提供するのは、しごと情報ネットとしては当然やるべきこと ではないか。  それは、民間の業者に影響がある場合もあるし、より使われるケースもあり得るだろう ということだ。 ○ やはりユーザーサイドに立てば、あれば便利だということになるが、やはり民がもう やっている。もう少し民を活用してやれるような仕組みが考えられないのか。 民を活用しながらやっていけば、もっと今回の情報についても集まるし、どうしてそうい うことができないのか。 ○ 重要なことは、すべてインターネットを使う人と、別にやはりハードコピーで見たい 人もいるだろうし、それは決して全部が全部インターネットになってしまうということで もないのではないか。  ただ、検索のしやすさからいえば、やはりインターネットのほうがより便利であり、揺 るがすことのできない事実である。 ○ 派遣の問題でも、民がやっているわけだから、民を活用する、あるいは民が別に工夫 をすればいいという考え方かもしれないが、そこを後押しすれば、大きな効果が出るので はないか。 ○ 派遣を専門にやっているサイト業者の影響は大きい。 ○ 技術的な問題だが、仮にその派遣の情報を、しごと情報ネットで提供する場合の入れ 方の問題ですが、まず考えられるのが、派遣事業者の方からいただいたものをこのしごと 情報ネットで提供すること、また、専門の業者で、非常に派遣を得意にし、インターネッ トで情報提供をされているというケースがあるとすると、その提供されている機関自体が 、しごと情報ネットに参加していただき、ここでPRしていただくことは、少なくともい まの仕組みで可能ではないかと考えている。 ○ これは中抜き状態になる。専門のサイト業者を通じ、しごと情報ネットに載ることは 、ほとんど無意味だ。ダイレクトに派遣会社からしごと情報ネットに載ればいいわけだか ら、それで事業が立ち行かなくなることは、十分考えられる。 ○ やはりセーフティネットとしてのしごと情報ネットというものをきちっと認識してお くべきではないか。そうしないと、際限なくこれも便利だというような形がやや見え隠れ する。何かセーフティネットというよりも、何でも官でやってあげようという考え、仕組 みになってくるのではないかということに対する懸念である。 ○ 問題は、派遣をやらせてくれと言っているときに、やらせないという積極的な理由は 何かということだ。ほかの業界にもやらせない、あるいは参加できないとした上で、派遣 も駄目というならいい。例えば、労働者供給事業はどうか、労働者供給事業はいいのでし ょう。 ○ どうなのでしょうか。基本的にはそれも民間の情報誌や新聞を使っていますので、ど んどんあれば便利というのは、非常に私は問題だろうと思っています。 ○ 最初の資料の説明の中に、求人情報提供事業者の認定機関が570件入っているが、全 求協の会員もこの中にいるのか。 ○ 協会の会員社は入っていない。   ○ こういうシステムは、いろんな立場で利用していくというような考え方をとり得る。  こういうサイトは、実際に小さな業者ほど情報を提供するのに苦労しており、これを利 用できる所、できない所というような仕組みの中で、それぞれが利用するため、参加しな い所はたくさん出てくるのではないか。  派遣についても同様に、いろんな手法を選択できるものを作ることも一つの方法であり 、参加機関、あるいは利用する立場のニーズに合わせたものが、たくさん出てくれば効果 が上がると考える。 ○ 今の議論は、派遣を入れるかという問題よりも、派遣の募集サイトをやっている業者 が迷惑するからやめろという話ですか。 ○ ええ、そういったこととか、これは求人情報誌、新聞折込み、いろんなところで派遣 会社がスタッフの募集をしているところの影響も大きいのではないかということだ。 ○ 派遣業者そのものは、しごと情報ネットに参画しようというリクエストがある。 ○ いま、いわゆるネットの関係の仕事は多様化している。特に求職サイトはすごい。こ れをあまり野放図にすると、ある意味で非常に無秩序な、便利であるがゆえに片方におい て非常に無秩序なものが出てくる可能性を感じる。  しごと情報ネットを充実させることにより、ある意味で質の悪いものを排除するような ことも考えていかないと、業界全体のためによくないのではないか。  ただし、選択肢がこれだけ増えたということは、少なくとも一般、広くいえば国民にと っては一つの便利なツールになっていくのではないか。 ○ 派遣も、労協も、機会は均等にして、さきほどの問題は、官民連携の棲み分けの、そ また、そのあり方の基本にかかわる問題であり、議論を継続して慎重に状況を見守ってい きたい。 ○ 民間の立場で、やはり行政が単に行政の肥大のためになにかをし、国民が選択の機会 を失うことがないように、我々皆で心して運営にかかわっていきたい。 ○ ご報告までですが、平成11年3月に開始された、ハローワーク・インターネットにお いて、不正アクセス等は現在発生しておらず、8月8日に開始された、しごと情報ネット においても、不正アクセスは発生していない。  また、新種のウイルス関係についても、現段階では感染の怖れはないが、いつ新たなこ とになるか不明なため、今後も対応していきたいと考えている。 ○ それでは、ほぼ時間となりましたので、本日の第10回運営協議会は以上で終了させて いただきます。お忙しいところをご参加いただきまして、大変ありがとうございました。 (以上)