第16回しごと情報ネット運営協議会議事要旨 1 日時   平成15年6月27日(金)9:30〜11:30 2 場所  厚生労働省職業安定局第1会議室 3 出席者  以下の参集者(敬称略)が出席した。  諏訪座長、木ノ内、三村、山田、吉村、宮川、河津 4 議題  (1) しごと情報ネットの機能の充実について       (2) サービス検討会の開催について       (3) 将来の構想について        5 議事経緯 厚生労働省より資料の説明等があり、その後質疑、意見交換が行われた。 〔主な議論の概要〕 (1)しごと情報ネットの機能の充実について(派遣先・供給先求人情報提供サービスに   係るしごと情報ネット参加規約等の改正について) ○ 規約等の改正の主な内容は、派遣先事業者及び労働者供給事業者について、今回、派 遣先・供給先情報提供サービスが開始されることに伴い、労働者派遣事業者並びに労働者 供給事業者は、一般参加機関または特定参加機関のいずれかに含まれると整理されるので 、従来の「参考情報提供機関」という区分がなくなる。 ○ 情報提供する機関として「民間職業紹介事業者、民間求人情報提供事業者、経済団体 、労働者派遣事業者、労働者供給事業者、公共職業安定所等」となっているが、この「等 」が、引っかかる。直接、求人企業や求職者からの情報収集をしないことを規約上明言し ていただきたい。 ○ 心配はわからなくはないが、いろいろやる可能性も閉じてしまう。敢えて狭めてしま うことが果たしていいのだろうか。 ○ 直接、求人企業から情報収集すると民間を圧迫することになる。今回の規約改定の際 、できれば、きちっと修正していただきたい。 ○ 現行の参加規約でも、提供できる求人・求職情報がインデックス情報であるという趣 旨とインデックス情報を提供できる一般参加機関は限定的に列挙されているので、ご心配 の点は、ない。今後、何らかの機会のときに、議論いただいた上で、規約の書き方も含め て検討いただいたほうがいいのではないかと思う。 ○ (派遣先・供給先求人情報提供サービスに係るしごと情報ネット参加規約等の改正に ついては、異議なし) ○ サービス開始はいつ頃か。 ○ 7月7日を予定している。 ○ 紹介予定派遣は派遣に入れるのか。 ○ 現在は、紹介予定派遣は派遣のほうに入れている。 ○ 法改正で、紹介予定派遣がより紹介に近い形でできるようになるから、派遣ではなく 、最終的にどこかで雇われ続けたいという考え方もあるので、今後、工夫をしていただけ るといいのではないかと思う。 ○ 現実的な話をすると、雇い入れる企業にとって、紹介予定派遣は紹介として一般的に は捉えられている。紹介のテリトリーに入るのではないかと思う。 ○ 前回も説明したように、現在、紹介予定派遣は、労働者派遣のシステムの中でやって いる。今回の法改正の中でも、一応派遣法の中で位置付けてはいるが、性格としては派遣 法の中に明定したように、職業安定法の許可を得た業者が紹介を行うことを予定している ことも明定している。あとは使う側の立場、使い勝手も含めて、どのようなやり方がいい のか、システムを改修する際に議論していただきたい。 ○ 派遣や紹介予定派遣、労供については、削除時期が2週間になっているが、紹介予定 派遣は、短くていいのか。また労供の場合、ずっと広告を載せるという載せ方もあるので はないか。さらに派遣についても、事務的職種などでは派遣先を細かく特定しておらず、 常に募集をかけるケースもあり得る。2週間で削除すると、また入れてくださいというこ とで、手間がかかって、コストがかかる。今後議論してもらえればと思う。 (2)サービス検討会の開催について ○ メール配信サービスについては、ワーキングチームを立ち上げて検討することとなっ た。サービス検討会は、しごと情報ネット運営協議会の議事に必要とされる技術的事項に ついて検討する必要があるときに開催する(当面、メール配信サービスについて検討する )。運営協議会のオブザーバー及びその者が推薦する者で構成する。ただし、サービス検 討会の参加は任意とする。 ○ 協議会のあり方について、ビジョン、長期的方向性の問題が議論されないままである こと、また、協議会で議論していくよりも早く予算的な要素で先行している部分があった り、事務局の取りまとめが中心で、協議会そのもののあり方が少し弱まっているのではな いか。さらに言えば、運営協議会の権限や責任の問題が出てくる。協議会のあり方を中心 に事務局の問題、個別の検討会の問題がきちっと整理されていなければならないと思う。 全体を再整理し、体制をもう一度組み直していただきたい。 ○ 運営協議会は、規約にもあるように、「システムの参加規約の制定・改廃」、「参加 規約に基づく参加機関の認定、情報提供の停止等」となっている。この規約の中で、運営 協議会の所掌についても規定されている。また、事務局は、システムの運営に係る事務を 処理するため、設置している。 ○ 規約を見ると非常に整理されているが、これまでもずっと気を付けますと言いながら 、補正予算の閣議決定されたからおりてくるという問題があった。やはり、運営協議会が 中心になり、今後の方向性を決めていくといったことをしていかなければ。 ○ 役所の仕組みとして、予算を要求していかなければ施行ができない。できるだけ、し ごと情報ネット運営協議会での議論を踏まえた形でやっていきたい。 ○ システム検討会については、とりあえず、メール配信サービスにかかる技術的事項を 検討する場ということで整理させていただきたい。 (3)しごと情報ネットの将来の構想について(「職業能力開発情報検索機能の充実」に   ついて) ○ いわゆるリンクの拡充で、現在のしごと情報ネットにおいても、リンクを設けている が、職業能力の開発を必要と感じておられる方などに対し、情報を提供するということで 、リンクをしてはいかがかと考えている。 ○ リンクの拡充については、教育関連の民間事業者とのリンクをどう張ったらいいのか 、その選択をどうするのか、去年の2月ぐらいに議論があったが、ワンストップサービス という意味も含めて、リンクを張るというのは、有意義なことと思う。ただし、どこまで どういう形でリンクを張るのかというのは、やはり議論が必要。 ○ 能力開発に関するポータルサイトは、然るべき人たちにつくって、そことリンクを張 るという程度のことは、あまり問題なく出来るのではないか。どのような民間を入れるか は、そちらでやってくださいということで、我々の守備範囲をいたずらに広げて収拾が付 かなくなるより、いいのではないかという感じがする。 ○ まさにおっしゃるとおりだと思う。「ここにみんな入ってきなさい」と言ったら、こ れはえらいことになる。 ○ 検索機能の充実という形でいくと、自分が就職したいような職種を検索して、その職 種に関連する能力開発情報に飛ぶというイメージなのか。技術的にかなり難しいと思う。 ○ そうではなく、例えば、大きなポータルサイトが、いくつかあるでしょうから、その ポータルサイトの特徴をある程度明らかにして、利用者の希望に沿ったポータルサイトを 示す一覧を出し、さらにクリックすればそのサイトに飛んで、詳しく調べてもらうという 程度のイメージを持っている。 ○ あまり難しくしないで、まずは技術的にも簡単なリンクを張る程度から始めてみては どうか。 ○ しごと情報ネットの中のリンク集は、大半が官だ。民をどれだけリンクさせていくの かというのがテーマになると思う。民間であれば信用できないものもあるから、リンクに 関するルール、規約のようなものは必要になると思う。基準といったものを整理すべき。 ○ 民間を入れることには賛成だが、今回の規約改正で削除した参考情報提供機関みたい な、教育訓練情報提供機関みたいな形での登録をする仕組みも必要ではないかという感じ がする。「リンクを張ってくれ」と言ってきたときに、「駄目です」と言える仕組みと関 係する。 ○ 一番望ましいのが、官民共同の能力開発に関するポータルサイトと、リンクを張るこ と。しかし、そういうものがない場合、官だけ張って民は張らないというのは、趣旨に反 すると思う。そうすると、どうやって民をセレクションするかが、大問題になる。やり始 めたら切りがなくなってしまう。我々が全部抱え込んでマンモスみたいになるのは、分散 処理の時代には望ましくない。少なくとも事務局は、能力開発のプロというわけではない し。 ○ 職業能力開発のポータルサイトへのリンクは、しごと情報ネットに情報を持つのでは なく、単なるリンクですから、登録制とか、そこまで考える必要はないのではないかとい う気がする。 ○ リンクを張るといっても、そこが張っていいサイトかどうかという然るべきルールが ないと、どういう理屈で「あなたの所は張りません」と言えるのか。そういうことも併せ て検討しておかないと。能力開発のポータルサイトの状況などももう少し教えていただい た上で、検討したらいかがか。 (4)しごと情報ネットの将来の構想について(「求職情報の提供」について) ○ 障害者雇用対策課から、「求職者情報の提供」について検討できないかという要請が されている。障害者の就職状況は非常に悪く、また、事業主には1.8%、官庁には2. 1%の雇用率がかけられ、それが達成されないと、納付金を徴収する制度となっている。  現在、しごと情報ネットでは求職者情報の提供をしていないのでご議論いただきたい。  公共職業安定所、民間職業紹介所で求職登録をしている障害者の求職者の登録内容がハ ローワークインターネットサービスなどを通じて、情報提供されていくようなものを構想 している。しごと情報ネットの役割としては、ハローワークインターネットサービスある いは民間職業紹介所から提供いただく情報を、インデックス情報として求人事業主に提供 するというイメージである。 ○ しごと情報ネットは、当面は求人情報に限ることとしているが、求人・求職情報のイ ンデックス情報を提供していこうという基本的性格がある。ミスマッチの解消に役立つの ではなかろうかと思う。  さらに言えば、一例として障害者を挙げているが、例えば長期失業者や高年齢者といっ た就職困難な方々のインデックス情報を提供できないかという形で整理させていただいて いる。 ○ 障害者は例という話だが、それ以外のケースも今後考えるのか。また、障害者だとい うことが認識できるような仕組みをきちんと設けていくのか。そうしないと事業主は、分 からない。 ○ まだ全然詰めた話ではないので、個人の考えも含めて、イメージを説明させていただ く。障害者の場合、どういう障害をお持ちになっていて、どういうところが就職上困難に なっているかは、受け入れる立場としても、非常に大きな関心事項である。そういう方を 受け入れる際には、必要な施設、設備、人的対応も含めて考えなければならない。  ですから、提供するインデックス情報のイメージは、当然のことながら名前は出ない。 年齢をどこまで細かく刻むかは、今、年齢の問題もあるので、それは別にしても、一番重 要な情報は、センサティブな情報ではあるけれど、その人の職業能力なり障害の状態とい うのは、やはりある程度出さなければならない。その辺を出した上で希望する職種、年収 、勤務先というのが出てくるというイメージである。また、例えばこの人の場合は駐車場 が必要だとか、移動するためのエレベーター等が必要だとか、そういう情報を必要な範囲 で載せて、それを見た求人事業主が、これならうちでも受け入れられそうだとなったら、 ハローワークや職業紹介所に話を持ち込んでもらうというイメージである。 ○ 障害者を雇えるものなら雇いたいと思っている企業は多い。ただ、どう雇っていいか 分からないというノウハウの問題やどこにどういう人がいるかが全く分からないというこ とを、多くの前向きな企業から聞いている。  論点は2つあると思う。1つは求職者情報を載せるのはどうかという問題と、仮に載せ る場合、まず障害者から始めるのはどうかということ。求職者情報を載せることについて はいかがか。 ○ 求人側も関心を持っているのであれば問題ないと思う。しかし、今の社会的な問題は 、一般の若年層にある。就職困難者の範囲がどんどん広くなっていく。 ○ 障害者は特にそれが強く求められると思う。障害者以外でも難しい方々おり、いわゆ るフリーターなど、ハローワーク、民間職業紹介機関が、しごと情報ネットを活用して、 求職者情報を広く世の中に出した上で、できるだけマッチングに努力するということは、 重要なことではないか。なお、どの情報を出すのかは、やはりハローワーク、民間職業紹 介機関の自主的な判断による。 ○ インデックス情報であることと、もう一つは個人からではなく機関を通じて提供させ るということを確認すべき。 ○ 一般求職者に関してはペンディング。まずは障害者という形で、今日は収めさせてい ただきたい。 ○ 例えば派遣業者の活用を認めるのか。 ○ そこのところはまだ考えていない。派遣の場合、障害者雇用という形で、派遣労働者 として自ら雇用するという形になろうかと思うが、固まっていない。障害者雇用の観点か ら言うと、雇用率の向上には関連のない話となる。                             (文責 需給調整事業課)