第17回しごと情報ネット運営協議会議事要旨 1 日時   平成15年8月27日(水)10:00〜12:00 2 場所  経済産業省別館1111号会議室 3 出席者  以下の参集者(敬称略)が出席した。  諏訪座長、木ノ内、三村、松井、山田、横山、高村、宮川、河津 4 議題  (1) 今後のしごと情報ネットについての検討 5 議事経緯 しごと情報ネットについての課題、論点を出し合い、フリートーキングが 行われた。 〔主な議論の概要〕 (1)しごと情報ネットについての課題、論点 ○ 民間の職業紹介事業所の求人情報が非常に少ない。要因分析をして、活用意欲を喚起 する方策を見つけださなければならない。  また、「選択職種についての民間にもなじみやすい方式への修正」、「公共職業安定所 情報と民間職業紹介事業所情報の分離検索方式とする」という意見もある。 ○ 求職者の利便性の問題もあるが、民間機関の活用とのバランスが非常に重要。  しごと情報ネットの基本的な考え方の中で、「求人・求職情報を直接収集する仕組みを 持たないこと」、「ユーザーに提供する情報は参加機関の持つ情報のインデックス情報で あること」の2つを明確にしていただきたい。システムの目的が民間の利用促進であれば 、この部分をより明確に規約の中に反映していただきたい。  メール配信機能については、できるだけ個人情報を収集しない、「ユーザーの属性情報 の収集は行わない」ことをお願いしたい。また、「情報収集の二次利用を行わない」とい った基本的なことをルール化してほしい。  運営協議会が必ずしも頻繁に開かれるわけではなく、検討する議題が非常に多いので、 運営協議会ではなく、専門検討会、小委員会なりを設置して、そこで議論していただきた い。運営協議会は、非常に大きな責任があるので、意思決定機関という位置付けが望まし いのではないかと思う。 ○ しごと情報ネットの果たすべき社会的役割について、有効に活用されているのかの検 証がまだ不十分であろう。運営協議会で、「しごと情報ネットとはこういう機能で社会的 に貢献している」ということが明確に示せるかどうかが大切な時期にきているのではない か。  もう一つは、民間の求人情報提供の仕事がどんどん増える中、しごと情報ネットが、ど ういう位置付けで、どういうふうにこれからやっていくべきか、検証を行うべきではない か。  もう一つは、求職者情報の提供などサービスの充実について、諸刃の剣になりかねない 危険性があるので、事前にどういうガードを行うことができるのかが問題である。 ○ 求人検索で選択できる職種をもう少し細分化して、さらに複数選択が可能とならない か。  また、検索結果は、該当求人が登録日の新しい順番に表示されるが、例えば賃金が高い 順とかいくつかの選択肢があったほうがいいのではないか。 ○ 「紹介予定派遣」と、「派遣」と分けていただきたい。 ○ 参加機関のブランド、独自性についての理解をお願いしたい。  運営協議会、あるいは検討会の位置付けを明確にすることと同時に、事務局の機能、業 務の範囲を明確にする必要があるだろう。  それから、しごと情報ネットの責任範囲の明確化、あるいはユーザーからの苦情相談窓 口を設置する必要があるのではないか。安全性、セキュリティの問題、個人情報保護の観 点、そういったところをきちんと対応していただく必要があるだろう。  また、求人情報提供事業、無料、有料の紹介、派遣があるが、サイトの性格がどうも明 確になっていないので、参加しにくい要素につながってくる。  今後、求職者情報の定義とか、範囲を限定して進めていただきたい。  リンクについても、民間を極力リンクしていただきたいが、チェック体制を整備してほ しい。 ○ 民間機関が参加しやすい、ルールが必要だ。メニューを多くすることだけが将来では ない。しごと情報ネットのビジョンをきちっとしないと、民間としては参加しにくい。 ○ いたずらに技術的可能性を追求していくとえらいことになる恐れがある。   ○ 民間の活用を促進するため、ビジネスモデルを理解しないといけない。求人情報提供 事業者は情報提供により課金していることが理解されていない。  例えば、インデックス情報の提供を始めた会社があるのだが、情報提供をしてみると、 紹介機関のように問合せする電話番号を書いてほしいと言われるケースがある。直接応募 してもらうということであり、職業紹介とは違う。ビジネスモデルをきちっと研究してい けば、多分検索のあり方もかなり変わってくるだろう。   ○ しごと情報ネットは、求人情報提供のためのサイトなのか。ハローワークインターネ ットサービスが大きく関わっているが、紹介を前提としたサイトなのか。あるいは直接応 募が可能なサイトなのか、非常に曖昧だと思う。さらに有料職業紹介、無料職業紹介も入 り、コンセプトの揺らぎがあるように思う。  利用者から見て混乱が起きないようにすることが一番だろう。求職者が見て、これは職 安に行くとか、派遣の場合は直接登録に行くとか、それぞれアクションの仕方が違うので 、整理してあげないと、なかなか機能しづらいという問題がある。  求人情報提供機関であれば、情報に対する責任を持つことが必要になるから、利用者の 相談窓口や審査基準の厳しい運用について、それぞれの求人情報提供機関がきちんと見せ てあげるような仕組みといったことが重要になってくる。紹介の場合、来てもらうわけで すから、それほど重要でないかもしれないが。 ○ アクション、利用の仕方を整理をする必要があるとのことだが、具体的にはどのよう に考えているのか。 ○ 審査や読者相談の機能、あるいは積極的な開拓、課金といったことを、私ども民間の 求人情報提供機関はやっている。そういった仕組みをきちっと理解してもらうことが難し いままここまできている。 ○ しごと情報ネットの情報提供のあり方の中で、例えばハローワークや無料・有料職業 紹介事業者と、求人情報提供事業者とに違いがあったほうがいいといったことについて、 何らかの具体策はあるか。あくまでもインデックス情報を経由して、情報提供事業者の詳 細情報に当たれるので、特段問題はないと思うのだが、それでもやはり問題は出てくるの か。 ○ 求人情報提供事業は、有料で行うことにより成り立っているビジネスであり、その点 がしっかりされずに、サイトに情報を差別化せずに出すのが大きな問題だ。  民間は差別化しながら、競争しながら、各メディア媒体がひと味違うことをやっている わけで、それが全部一律に載せられてしまうことで、差別化しにくい構造が生まれる。特 徴の整理が必要だ。 ○ ブランドといった話があったが、それ以外の何かも必要だということか。 ○ 求人情報提供機関の場合、信頼や安心を担保できることを見せたい。それがブランド であったりする。 ○ 例えばブランドをロゴマーク入りで表示してほしいということか。 ○ ブランドが入ることは1つの大きな要素。さらに、しごと情報ネットから自社サイト に飛んできたときにでも、紹介なのか求人情報提供なのか、きちっと理解できるようにし てもらいたい。非常に曖昧なまま、サイトがここまできているのではないかと思う。 ○ 利用者が情報を見た後の行動も違うので、その辺も整理しなければ、利用者が混乱す る。その原因は、紹介を前提としたサイト的な色彩が非常に強いのではないかというとこ ろにある。 ○ 職業紹介事業者と求人情報提供事業者とを分けることができるようにしてはどうか。 ○ 分けてしまうと、ハローワークインターネットサービスを見るだけで済んでしまう。 ○ 分けることができるというのは、情報として一緒に取ることもできるし、別々に取る こともできるといったやり方があり得るということ。  職業紹介を受けたいわけではなく、情報提供事業者からの情報を閲覧したいといったニ ーズがある。そのような行動を取ろうとしている人にとっては、すべて出てきてしまうや り方は意味がないことになる。分けることができるようにするといったことも選択肢とし てあるのかもしれない。 ○ 全く別に出すとか、一緒には出てくるが色が違っていたり、フォントの違いでわかり やすくしていき、さらに民は民で全部一緒ではなく、紹介型と単なる情報提供型とに分け ることも考えられる。利用者の混乱という点で、どんな苦情がきているのか。 ○ いわゆる紹介が前提となったようなサイトで、情報提供機関に問合せするのが当たり 前なのだろうというのがある。やはりサイトの中に、そのようなユーザーの窓口が必要だ と思う。 ○ 情報提供機関ごとに、職業紹介であるのか、求人情報提供機関からの情報であるのか 、ハローワークであるのか、供給なのか派遣なのかといったことを、検索画面の中で明示 し、「すべて」とやればすべての情報の検索ができ、「派遣」だけをクリックすれば派遣 だけの情報を検索できるといった形にしたほうが一番いいのではないか。求職者がどのよ うな形で働きたいかが前提にある場合と、仕事内容や場所、賃金といったことを優先し、 取りあえず仕事に就きたいというケースもある。従来の検索と、最初の検索画面が報機関 別に検索する方法のどちらかを選択できるようにすべきではないかと思う。 ○ しごと情報ネットが、今後、マッチングをする機能ではないということを確認された い。 ○ それをより明確にする必要性があるかどうかについては、また議論させていただきた いと思う。 ○ マッチングはやらないのだと決める必要はない。マッチングはやらないと明確に規約 に書けと言われるのであれば、反対する。 ○ しごと情報ネットは民間機関の活用が前提となっているから、民間機関に資するもの である必要もある。いまの部分が揺らぐようでは、参加は難しい。この部分の確認ができ てこそ、求人情報の提供ができる。   ○ 本日はひとまず議論を閉じ、残る課題等は整理して、次回議論する。メール配信サー ビスについても、次回議論する。                 (文責 需給調整事業課)